目というのは不思議だ。ふいに誰かと目が合ってドキッとしてしまった経験のある方も多いだろう。
人は誰かに見られるということを特別意識してしまうものらしい。
講義中眠くなってしまうという学生時代の友人は「教科書に目の絵を描くと眠くなりにくい」といって教科書の目の絵だらけにしていた。
絵といえども目の力は偉大らしい。確かにそんな妖怪百目のような教科書に見つめられていたら眠気も吹き飛びそうだ。
なお、目を描くのに忙しくて講義は聞いてない模様。
寝りゃいいのに。
きれいな眼をかきたい
そんなわけで人の絵を描くうえで、目というのは重要なパーツの一つだ。
目の印象でイラストの印象が変わることもあるだろう。
つまり目さえうまくかければなんとなく全部うまく見えるかもしれない。
Adobe Draw(Sketch)の設定
その前にアプリの設定を一つ紹介したい。
Adobe Sketchおよび Drawでは2本指で左にスワイプが取り消し(Undo)のジェスチャーに設定されている。
これが結構な割合で誤動作を起こすのだ。間違えて線を描く、キャンバスが回転する、拡大する、など。2回に1回成功すればいい方だ。
もちろんアプリの動作は正常であり、自分のジェスチャーが不正確なせいなのだが、たかがUndoでそこまで気を使いたくない。
Undoストレスを少しでも減らすため、下記の設定は必須だと思う。
偉そうに「必須」とか言いながらも、実はさっき見つけたばかりなのは内緒だ。
1.最初のプロジェクト選択の画面で、右下の設定をタップ
2.設定メニューの中から環境設定をタップ
3.(ApplePencil使ってるなら)指の設定で「ジェスチャーのみ」にチェック
4.「自由にカンバスを回転」のチェックを外す
これで少なくともUndoしようとして誤って線を描く、回転するは防ぐことができる。
拡大縮小の誤動作を防ぐには気を付けるしかないのだが。
一応2本の指をくっつけた状態でスワイプするようにするとうまくいく。参考までに。
眼を描いてみる
今回はAdobe Draw + Adobe Fresco で目を描いてみる。
目の描き方はいろいろなサイトを見てみたのだが、うまくできなそうだったので自己流だ。
ちなみにシェイプとグリッドがないとまともに円すらかけないヘタレなので最初にAdobe Drawを使ってるが、そうでなければFrescoだけで描ける。
1.まず、小さな円を描き、その周りに2倍の大きさの円、さらにその周りにその2倍の大きさの円を描く。文章だとわかりにくいが、目玉のおやじみたいなのが描ければそれでよい。
ブラシはなんでもよいが、ラウンドの一番細いのを使っている。
これが眼球だ。真ん中が瞳孔、その周りがいわゆる黒目部分。それっぽい色に塗っておくとよい。Adobe Drawでは長押しで塗りができる。一番外側の線は最終的には見えないので何色でもいい。
2.レイヤーを追加してざっくりと目の形をのこして周りを肌の色で塗りつぶし、消しゴムとラウンドブラシを切り替えながら好きな眼の形に整える。
最初に描いた目玉を肌色で包み込む感じだ。おそらく目の輪郭線を直接描くより、このほうが好きな目の形が整えやすいだろう。
目安として、目の高さが黒目の高さくらいまで、幅が眼球の外枠くらいとなる。このくらいがいわゆる一般的な眼のサイズなのだ。
眼球の外周は幅の目安のためだけに描いたので、邪魔だったらここで消してしまっていい。
次の工程からAdobe Frescoでの作業となる。
3.形が整ったら上下のラインを入れていく。別レイヤーの方がいいだろう。さらっと描くならベクターブラシのテーパーが描きやすいが、別になんでもよい。
上は太め、下は細めを意識すればそれっぽくなる。下はほとんど描かなくても違和感ない。
おそらくまつ毛の濃さだったり、二重だったりというのをここで表現するのだと思うが、とりあえず一重ということですすめる。
まつ毛は少しだけ描いた。
4.ピクセルレイヤーを追加して瞼の影と黒目下側の明るい部分を描く。ピクセルブラシ-汎用の「ソフト円筆圧不透明度」を使うと多少へたでもそれっぽくなる。瞼の影は瞼のラインと平行に上1/4くらいにかかるように黒で、明るい部分は黒目の下半円に白でなぞるだけだ。
レイヤーと薄めの半透明にして重ねる。このレイヤーの位置は肌色レイヤーと目玉レイヤーの間に入れておいた方がやりやすい。
5.もう片方の目も同じように・・・描くのは大変なので、左右反転してコピペ、白丸ハイライトを両目とも黒目左上あたりにつけて完成!
まゆなしがなんとなく怖かったので適当に眉毛は書き加えた。ピクセルブラシ-Jクリエイターの「チョークJPラウンド」で線引いただけだ。
うむ、それっぽいではないか。ヘタレの自己流にしては上出来だ。
ほかの形の目も描いてみたいところだ。