「落書きしてみました。」
そんな風にSNSに投稿されるイラストはたいてい美しいラフスケッチだったり、しっかり書き込まれたかわいいアニメ絵だったりするものだ。
落書きのハードルをあまり上げないでいただきたい。
当ブログの落書きはリアル落書きだ。
小学生が頃教科書の端っこに描いてるようなやつを思い浮かべていただければおおむね間違いない。
落書きしてみました
ザ・落書きクオリティ。
「いやいや、そんなこといって、意外に花びらとか雲とかいい感じに描いてんじゃん」とか思うだろうか。(え?思わない?)
アプリが高機能なおかげで、描く人のレベルにかかわらず、それっぽくかけてしまう。これがデジタル落書きのいいところだ。
描いた人の技術は間違えなく落書きレベルなので安心してほしい。
Adobeお絵描きアプリ
数日前に書いた通り、このブログであげている落書きイラストはAdobe Photoshop Sketchを利用している描いている。昨日までの分は。
iPad用のお絵描きアプリは多数あるが、とりあえず有名どころということでAdobeから出ているものを使うことにしたのだ。
ただ実はAdobeからでているお絵描きアプリはほかにもAdobe Illustrator Drawというものがある。
素人感覚だが違いを簡単に記しておく
Adobe Photoshop Sketch
名前の通りスケッチ向け。鉛筆や筆など画材の風合いを出した絵が描ける。いろんなブラシが使えて面白い。デッサン、水彩画、油絵など描きたいならこっち。
Adobe Illustrator Draw
イラスト、挿絵向けっぽい。キッチリした線とはっきりした色で表現された絵が描きやすい。簡単にべた塗ができる。ベクターデータで描けるため、あとでイラストレーターなどで編集しやすい。たぶん漫画とか描くならこっち。
ちなみに開いてみるとわかるが、使い方はほぼ同じだ。
ベクターデータってのは拡大してもギザギザにならないやつ、って程度の認識でとりあえずいいだろう。イラストの一部を拡大してどっかに貼り付けて、などの編集が発生するならベクターデータのがよい。
Adobe Frescoとかいう新しいやつ
で、最近Adobe Frescoとかいうのがリリースされたみたいだ。
Adobe Fresco
SketchとDrawでできることはだいたいできる。そのうえ、マスクや選択範囲のコピーみたいなことまでできる。レイヤー数の上限もおそらくない。(SketchとDrawは20枚まで。)ひとつのファイルにピクセルデータとベクターデータ両方を含ませることができる。面白そうなブラシがたくさんある。有料分まで合わせると1000種類以上あるらしい。そんなに使いこなせない。
なによりありがたいのが取り消し(Undo)のジェスチャーが2本指タップなこと。上記SketchとDrawは2本指スワイプだったせいで誤動作祭りだったのだが、これが解消された。
あと面白いのが「タッチショートカット」という仕組み
この青い丸ポチ部分、これを押しながら描くとブラシが消しゴムになる。
選択範囲の指定時は縦横比が固定できるようになるし、移動時は真横、もしくは真上に移動できるようになる。
いうなればPCでのShiftキーやCtrlキーCommandキーのようなものなのだが、iPadの操作でこれは斬新だ。
なお、このタッチショートカットがあるためか、ApplePencilのダブルタップはデフォルトでは消しゴム切り替えではなくカラーピッカーに設定されている。
気になるのがDrawやSketchにはあったシェイプ機能とグリッド表示機能がみあたらないこと。見つけられてないだけなのだろうか。
デザイン感覚が崩壊してる自分としてはグリッド表示とシェイプ機能は必須なので、まだまだAdobe SketchとDrawにお世話になりそうだが、ほとんどの人にとってはSketchもDrawもいらなくなってしまうんじゃなかろうか。
一応Frescoは全機能解放するには月額利用料がかかるが、無料の機能だけでSketchとDrawの機能はほぼ網羅していそうだ。
落書きの件
早速Frescoを使ってみたのがこれ。
巨大ひまわりの花びらはライブブラシの「油彩 厚塗り」真ん中はピクセルブラシ「特殊効果木の葉2」雲は「特殊効果 雲散らし」で描いている。
他は油彩厚塗りのままざーっと描いただけだ。ひまわりと少年はコピペで増殖させた。
もう少し丁寧に書けば自分でも結構よさげな絵がかけそうだ。(とか言うだけで描かないのがダメなところ)
ほとんどの方はこれよりまともな絵が簡単に描けると思うのでぜひ試してみてもらいたい。